ユニークな教育

1.先端企業による連携講座

電気電子工学科では、6社の先端企業と連携し、電気電子の学びにかかわる専門講座を開講しています。現場で必要な知識・技術をプロから直接学ぶことができます。

三菱電機株式会社:三菱電機講座「パワーエレクトロニクス応用」

「省エネ」ニーズの高まりにともない、重要性を増しているパワーエレクトロニクス技術。この講座では、パワーエレクトロニクス技術の応用について理解を深めます。

株式会社きんでん:きんでん講座「送配電工学」

送配電とは、発電所でつくられた電気エネルギーを必要なところまで安定的に供給する技術。具体的な事例を踏まえた学修で、電力流通の仕組みを理解します。

関西電力株式会社:関西電力講座「電気法規と施設管理」

電気は生活に不可欠ですが、火災や感電等を引き起こす危険性も有しています。この講座では、そうした災害をどのように防止するかを学びます。

連携講座:きんでん 連携講座(ダイセン)

     きんでん講座「送配電工学」      ダイセン電子工業講座「ロボットを用いた計測・制御実習」

2.アドバンスコース

電気電子工学科では、成績の優秀な学生のために「アドバンスコース」を用意しています。

3年次前期終了時点で「上位20%以上の成績を修めていること」「学科専門科目62単位以上を取得していること」の2つの条件を満たすと「アドバンスコース」になります。

「アドバンスコース」の学生の特典は、以下のとおりです。

  • 卒業研究の研究室配属の際、優先的に希望研究室に配属される。
  • アドバンス科目(大学院の講義)を受講できる。
  • リメディアル教育において、ST(Student Tutor)としてアルバイトできる。
  • 3、4年次の成績優秀賞の候補とする。
  • 卒業までに学科専門科目78単位以上(卒研含む)で認定証が与えられる。

3.クォータ制の導入

通常、大学では、1年を前期と後期の2つの学期に分けて講義が行われます。これはセメスター制と呼ばれています。クォータ制では、さらに、前期を前半と後半、後期を前半と後半に分けて、4つの学期に分けられます。1つの講義は、通常15回に渡って行われますが、セメスター制では1週間に1回、約半年かけて行われます。一方、クォータ制では学期がおよそ半分になるため、講義は1週間に2回行われることになります。このため、講義と講義の間隔が短くなり、講義内容を忘れないうちに次の講義を受けることができます。また、仮に前期前半で単位が取得できなかったとしても、前期後半で再履修して挽回できるといったメリットもあります。

電気電子工学科では、いくつかの必修科目にクォータ制を導入しており、基本的な科目の知識を早い段階で定着させることに力を入れています。

4.クォータ科目補習の勉強会

必修科目の多いクォータ科目では、4年生や大学院生が3年生以下の学生の勉強を教える「勉強会」が定期的に行われています。教えられる側の学生は、自分のわからないところを先輩に聞いたり、友達と相談したりしながら学びを深めていきます。教える側の学生も、かつては自分も悩んだ経験を活かして学生を指導するとともに、自分の考えを整理したり分かり易く伝えたりする技術を磨くことができます。教えることによって、ようやくきちんと理解することができたという学生もたくさんいます。

勉強会の様子

5.科目別成績優秀者の表彰

電気電子工学科では、前期や後期の学期が終了して成績配布が行われる際、各科目で優秀な成績を修めた学生のリストを掲示し、表彰しています。リストが公開された掲示板には人だかりができ、名前を見つけてガッツポーズをする学生や、うなだれている学生など、実にさまざまな光景が見られます。成績配布の際のちょっとしたイベントとして、学生たちが密かに楽しみにしているように見受けられます。